アルゴリズム - アルゴリズムの記述

■内容

■アルゴリズムの記述

■フローチャート

• アルゴリズムを図で表現します。

■擬似言語

• アルゴリズムを記述するための言語です。日常言語よりも正確、構造的に記述でき、プログラム言語よりも厳格ではありません。擬似コードとも言います。

• 擬似言語には、つぎのような特徴があります。
  • コーディングしやすい文章で論理構造を作る
  • 自由な表現
  • 論理表現は構造化定理にしたがう

• HIPO の IPO 処理欄に記述することもあります。

■記述方法

• 擬似言語は、「宣言部」と「処理部」から構成します。

• フローチャートでは、とくに分かれていません。

• 宣言部は、「プログラム名称」、「変数の定義」、「手続」を先頭に "○" をつけて記述します。

• 処理部は、実際のアルゴリスム(手続き)を記述します。

■宣言部

擬似言語	フローチャート
JavaScript
｛コメント｝
// 単一行コメント /* 複数行コメント */
○ プログラム名称(サブルーチン名)
function サブルーチン名(引数リスト) { 処理 }
○ 変数の宣言文 ○ 整数型: a
var 変数名 [ = 初期値];
○ 配列の宣言文 ○ 整数型: a[10] ○ 整数型: b[] = {1, 5, 3}
var a = new Array(10); var b = new Array(1, 5, 3);

• 変数には、以下の型があります。
  • 整数型
  • 実数型
  • 文字型
  • 文字列型
  • 論理型
  • 構造体型(レコード型)

• 配列の宣言は、配列名のあとに "[要素数]" と記述します。

■手続き部

擬似言語	JavaScript
｛コメント｝
// 単一行コメント /* 複数行コメント */
・ 文
文;
・ 変数 ← 式
変数 = 式;
▲ 条件式 ｜ ｜ 条件式の結果が true のときの処理 ｜ ▼
if (条件式) { 条件式の結果が true のときの処理 }
▲ 条件式 ｜ ｜ 条件式の結果が true のときの処理 ＋ ｜ 条件式の結果が false のときの処理 ｜ ▼
if (条件式) { 条件式の結果が true のときの処理 } else { 条件式の結果が false のときの処理 }
▲ 条件式1 ｜ ｜ 条件式1の結果が true のときの処理 ｜ ＋ 条件式2 ｜ ｜ 条件式2の結果が true のときの処理 ｜ ：　　　　： ｜ ＋ 条件式n ｜ ｜ 条件式nの結果が true のときの処理 ｜ ＋ ｜ ｜ すべての条件式の結果が false のときの処理 ｜ ▼
if (条件式1) { 条件式1の結果が true のときの処理 } else if (条件式2) { 条件式1の結果が true のときの処理 : } else if (条件式n) { 条件式nの結果が true のときの処理 } else { すべての条件式の結果が false のときの処理 }
■ 繰返し条件式 ｜ ｜ 繰返し処理 ｜ ■	(*) while 型判定はありません。
while (繰返し条件式) { 繰返し処理 }
■▽ 繰返し条件式 ｜ ｜ 繰返し処理 ｜ ■	(*) 実際のループ記号とは形が異なります。
while (!(繰返し条件式)) { 繰返し処理 }
■ ｜ ｜ 繰返し処理 ｜ ■ 繰返し条件式	(*) while 型判定はありません。
do { 繰返し処理 } while (繰返し条件式);
■ ｜ ｜ 繰返し処理 ｜ ■▽ 繰返し条件式	(*) 実際のループ記号とは形が異なります。
do { 繰返し処理 } while (!繰返し条件式);
・サブルーチン名(引数リスト)
サブルーチン名(引数リスト);